朱香さんからフラロビ小説「key........less」を頂きました!!!!!!!!

「nonsense」という作品の続きなので朱香さんチ(↑名前部分リンク有)で先に読んでからこの作品を…
つまり朱香さんチで全部読んだ方がいいですねw
(でもいただけてとっても嬉しいのですvV)

※大人向けの作品です

















ネクタイの解き方は知らないくせに


ドレスの脱がし方は知っている


貴方が憎い



その感情を何と呼ぶのか位、知っている。



余裕な素振りで挑発してみても

冷静を装って誘惑してみても



私はもう気付いていた




後戻りなど出来ない程


貴方に溺れていると―――――――――――――――――











key........less














「………………何か気に入らないってぇ顔だな。」


スルリと剥ぎ取った薄紅色のドレスを放り投げ、フランキーは耳元で囁く。


時折こんなふうに聞こえる彼の低く掠れた声は、五感の全てを震わせるほど、いやらしい。

産まれたままの姿にさせられ、横たわる私の後ろから、彼は包み込むように抱き締めた。



きっと以前にも、何処かの誰かのドレスを脱がしたのだろうと勝手に想像して、
その見も知らない女を殺してしまいたいと思う程の、嫉妬の念に駆られてしまっているだなんて言えるはずもない。


ロビンは唇を噛み、顔を背けた。



「………気がのらねぇなら止めておくか。」


スッと離された暖かい腕に、ロビンはハッと我に返る。

強くその腕を握り締め、慌てて振り返った瞳は、真っ直ぐに男の瞳を見つめながら小さく左右に振れた。




「いや……。フランキー……。」




猫のように甘えた声。



この人の前では、私は只の女になってしまう。

醜く、狡く、したたかな

只の女に。





そんな女に男はフッと笑う。


口元を緩めたまま、「我が儘だな」と呟き、そのままゆっくりと唇を合わせた。




夢中で舌を絡ませた。

唾液を混ざり合わせるかのように
奥へ、奥へとねじ込ませる。

目を閉じ、全ての神経を舌へ集中させる。
生暖かい感触が、女の躰を痺れさせる。


大きな2つの手が、大きな2つの膨らみを捕らえる。

親指と人差し指がピンク色の突起を摘む。

女は重ねたままの唇から、思わず籠もった鳴き声を上げた。




「んっ……………ん………っ」



段々と意識は散漫になる。

強弱を付けてこねくり回される。ロビンの躰がピクンと弾む。
見る見るうちに固くその色を濃くした突起から、ピリピリとした電流が躰を伝う。
それはそのまま女の下半身へと伝わり、熱を持たせる。


離れた唇は背筋へ伝わり、チュ、と音を立てながら脇元へ滑り込む。

男はそのまま脇の下から頭を潜らせ、体勢を変え乳房の先端を口に含んだ。




「………ん………っ………」


「……声、出せよ。」



舌先でチロチロと舐め上げながら、男は視線を上げる。

ロビンは恥ずかしさのあまりに目を瞑り、顔を逸らす。




きっと今、とても淫らな顔をしているだろう。
そんな自分を、彼はどう思うだろうか。




「………んんんっっ………」




首を振り、手元のシーツを強く握りしめる。





ここは一流と呼ばれるホテルのスイートルーム。


声を我慢せずとも、誰かに聞かれる心配はいらないだろう。

それでも必死に堪えようとしてしまうのは、歯止めが利かなくなるのを抑えるため。
このまま快楽と愛欲に埋もれ、安易に乱れきってしまう自分を想像すると、この上なく情けないから。



普段の彼からは想像もつかないほど慣れた手付きで衣服を剥いでゆく

そんな男に対する、ささやかな抵抗。





「………強情だな。」




フンと鼻で息を付き、男の手が下へと伸びる。




「……あっ………」



片手で軽々と脚を広げ、男の手はロビンの恥ずかしい部分へ滑り込む。




「…………っっ!!」



クチュ


触れただけでそこから響いた水音に、ロビンは顔を真っ赤に染め唇を噛んだ。




「……いつからだ?ついさっき…って感じでもなさそうだな、こりゃ。」



男はニヤリと憎々しい笑みを浮かべ、ワザとロビンの耳元で呟く。



「……っいじ…わる……」



ふる、と震えた躰から熱の籠もった吐息が漏れる。





「ああ、知らなかったのか?オレぁ元々そういう奴で有名なんだ。」





男の指が、ぐっしょりと湿った秘部をなぞる。


その度にそこからはグチュグチュと淫靡な音が零れる。




「……………んっ………ふぅっ………っ!!」


「ん?…素直に鳴けよ。……ほら…」




割れ目に沿ってなぞられた指は、溢れ出した愛液を絡ませ、まるで自然の成り行きのごとくロビンの中へと入り込んだ。






「…………はぁっああぁぁんんんっっっ…………!!」






その瞬間ロビンの躰は弓なりにしなり、その口からは淫らな声が零れる。




「……ん…、良い声だ。」



首筋に舌を這わせながら男は言う。


いとも簡単に崩れ落ちたロビンの我慢は、それまで堪えていた分、たかがはずれたように激しく溢れ出す。




男の指はリズミカルに女の中で暴れる。
強弱を付けたストロークを繰り返す度、女は押し迫る快感に耐えきれず躰を震わせる。

あっ、あっ、と男の動きに合わせるように漏れる鳴き声に、男は興奮の熱を高めて行く。


同時に愛撫する豊満な胸もふるふると揺れ、女の声も徐々に大きくなって行った。




「………ああっ…………フラ……ンキっっ………!!」




虚ろに輝く瞳に、男は答える。



「………ああ、イッちまえ。」




グイと最奥にまで突っ込んだ指を、激しく震わせる。

叩きつけるように指を出し入れし、グチュグチュと音をたて、女の秘部は支配される。




「……やぁっっ!!……………!!」




何度目かのストロークで女は高く悲鳴を上げる。

ビクンと大きく痙攣し、熱い粘膜の泉に埋もれた男の指は、強く締め付けられた。






男は女の汗ばんだ頬にキスを落とす。

女は肩で息をつきながら、男の首に腕を回す。

そして薄く唇を開きキスを乞う。

重なり合う唇は、何度も何度も糸を引き、また重なる。





悔しい。




絶頂の余韻が抑える気配もないまま、女はそう思った。




この人は女の躰を良く知っている。
その事実が、ロビンの心を濁ませる。




悔しい。




自分はこんなに淫らな女だったのか。
そんな女に変えたこの男が憎い。



繰り返すキスの中でロビンは、無意識にしがみつく腕に力を込めた。





「ロビン………。」





躰の芯がとろけてしまいそうなほど、優しくその名を呼ぶ男がとった動きに、ロビンはビクンと大きく仰け反った。





「……………っ!!フラ……!!」


不意に上半身に男の体が沈み込む。

まだ達して間もない敏感な秘部にあてがわれた熱の塊に気付くと、フランキーはそのまま有無を言わさずロビンの中へと己を差し込んだ。




「……ぁあっ!!だっ……だめっ………まだ…!!」




グイと脚を開かせ、男は深く腰を落とす。

ロビンは突然の挿入感におののき、男の腕を強く握り締めた。




「……ああ、まだヒクヒクしてんな、中……。」




そう呟き、男は眉をしかませる。

フ、と軽く息を漏らし、女の腰に両手をあてがうと、勢いを付けて腰を振り始めた。





「はぁぁああんっっ……………!!」




先程よりも遥かに激しい快感がロビンを襲う。

絶頂の後にまた訪れた刺激は、女の躰に寒気すら覚えさせるほどの快楽を与える。

もう声を抑える事など忘れてしまったように、ロビンは激しく喘いだ。





「……もっとだ、ロビン。もっと感じろ。」





男の動きは勢いを止む気配すらない。


躰と躰が叩き合う音が、男の動きに合わせて響く。


目眩を覚えるほど深く差し込まれた固い杭に圧迫される感覚は、あまりの激しさに息をするのもままならない。

ロビンはうっすらと涙を浮かべ、再び絶頂の時を迎える。





「――――ふらっっ……………あああっっ………………!!」





振り絞るように発した言葉の後、女の白い肌はぐっしょりと汗をかきながら力を無くした。







「………はぁ……はぁ……、また……イッたか……?」






コクコクと小さく頷く事しかできないロビンに、フランキーは息を切らしながら問いかける。

スッと差し出した手で黒髪を撫でる。

グッタリと横たわる女は、されるがままの状態で躰をヒクヒクと震わせていた。





「………おい、この位でへばってんじゃねぇぞ。……悪ぃがオレは今、気が立ってんだ。」


「――――――――っっ!!」




グイと女の片足を持ち上げる。

驚き、目を見開く女の躰を少し傾け、繋がったままの腰を軽く浮かせてもう片方の脚の上に跨る。

互いの脚は十字架のように交わり、繋がり合うそこにほんの少し妨げになっていた体勢とは比べ物にならないほど

深く、深く、男は女の中へと侵入して行く。





「…………やっ………!!もぅ…………っだっ…………!!」





男は容赦なく躰を沈ませる。

熱く固い塊が、女の子宮にまで届き、ロビンの意識は朦朧とする。





「こうすっと、奥まで入るだろ?」




男は囁き、ゆっくりとグラインドして行く。


すっかり自身の愛液にまみれ、滑らかに解されていたロビンの淫口にも、窮屈そうに入り込む男の肉杭は隙間なく奥まで押し込められ、
ゆっくりと引き抜こうと腰を引いては、またグイと押し込められる。


何度も何度も打ち込まれる快楽の渦に、ロビンはただ、喘ぐ事しか出来ずにいた。




「はぅっ…………だめっ…………おか……しくなるっ………」




「……はっ…………なっちまえ…っ」





フランキーは動きを止める事なく、ロビンの唇に食らいつくようにキスをする。


快感に溺れ、薄れ行く意識の中でロビンは息を切らしながらも男に問う。




「……あっ………フラ…っキー……はぁっ…………なに……気をたててる……んんって…………っああっ……!!」




ハァハァと互いに息を切らし、絡ませる唇と躰の動きは止まる事はない。

男は眉間に険しくしわを寄せ、吐き出すように言葉を漏らす。



「…………っカギ……」






カギ?





吹き飛びそうな意識の中で必死に耳を凝らす。
男の掠れた声は、流れる汗と共にロビンの頬へ零れ落ちる。





「んなっ……カギ、普通知らねえだろが……っ」


「はぁっっん!」


グイとねじ込まれる熱い杭。
男の感情をそのまま現したかのような激しい刹那に、ロビンは高く声を上げる。







カギ……?


この部屋の………?









カードに埋め込まれた電子チップを認識し、その部屋の鍵は開かれる。

一流ホテルに相応しいセキュリティーを保つための最新式の設備だが、確かに私たちや彼が普段使用する施錠とは全く異なり、
その存在はまだあまり広く知られてはいないだろう。

知っているとすれば、以前に一度、この部屋のような場所を使用した事がある者くらい。



そう。
私は知っていた。


確かに、私にとっては目を見張るほど物珍しいものでもなかった。



この部屋の鍵を開けたときの、複雑な男の表情が、ロビンの脳裏を横切った。







「フ……ランキっっ――――ッ!!」


固い男の象徴が、奥へ奥へ突き当たる。
男の腰がストロークを繰り返す度、女の秘部からは愛液が溢れ出す。

自分の中で膨張する熱の塊をはっきりと感じ取れる。


快感を纏い締め付ける。


熱い。熱い。
自分の躰ではないように、熱い。




瞳を潤ませながら、目を開ける。
苦しそうな彼の顔を見る。


その頬にそっと手を添える。








狂おしい人。
憎らしい人。




涙が出るほど、愛おしい人。







「っバカ…………」




潰れてしまいそうな程の激しい情事の中、溢れる甘声を抑え、発した言葉。


交わった二人の脚がまるで十字架のように影を落とす。







私の鍵は、あなたでなきゃ開かないわ。






伝えようにも伝えられなかった言葉。


打ち続けられた鋭い快感に、ロビンは何度目かの絶頂が近い事を予感する。

男もまた、込み上げる射精感に限界を覚える。





添えられた手で顔を引き寄せ、貪るように口付けを交わす。


窮屈な体制のまま互いの身を寄せれば、交差する下半身はより深く連なり、堪えきれないほどの快感を呼び起こす。




「んっっっ!んんんっっ!!!」





ぎゅう、と締め付けられる


男はたまらず腰を引く。





「…………っつ………ダメだ、イくぞロビン。」


「はぁあああっっ―――!!!」




グイと躰を起こし、高く持ち上げた脚を両腕に抱え込まれる。
重く沈んだ男の肉棒はまた、離れることなく差し込まれた。






「――――ああああっっ――――!!フラ――――――っ!!」






くらくらしそうな程激しく揺さぶられ、女は悲鳴を上げる。



「――――――っク!!」



強く押し込められた物は激しく脈を打ち、女の中へと命を吐き出す。
その感覚に女もまた身震いを覚え、絶頂の中へと吸い込まれて行く。




静かな部屋には、二人が息を吐く音だけが響いた。








「……はぁ………はぁ……………ロビン…………。」




燃え散ってしまいそうな程に熟した結合部から、男はゆっくりと分身を引き抜く。

支配されていた圧迫感から解放されたその感覚に、ロビンは淋しさすら感じる。


熱の固まりが引き抜かれた、その後を追うように、女の陰口からは白濁液がドロリと流れ、シーツを汚した。





「……ロビン。」




幾度となく与えられた快感の残像に、うつろげな視線を上げるロビンに、フランキーはそっと口付ける。





「………ロビン………、オレじゃなきゃ駄目な躰になっちまえよ……。」





そしてそっと、女の胸元へ顔を埋めた。



低く、切なげに呟いた言葉に、ロビンは思わず胸が熱くなる。





「もう………なってるわ。」


クスリと笑い、子供の様に甘える男を抱きしめた。

そしてもう一度、心の中で呟いた。






バカね…。









見た目よりずっとしなやかで艶のある空色の髪を撫で、ロビンはゆっくりと目を閉じた。



自分を狂わせてしまいそうなほどの憎らしさと切なさを、
愛おしく感じながら。








〜fin









初めて読ませていただいた時に「キタ!!!!!」と思いました!!
最後に鍵の事で二人が会話してるくだりで「そうそうそうそう!!!!」と声が出そうになりました。

普段は余裕かまして大人ぶってるけど(ぶってるわけじゃないか)
2人きりになったら言いたいことだって山ほどあるし
聞きたい事だってあるけど、大人だから聞かない、言えないとか妙な流れとか出来るんじゃないかしら!?

あからさまな独占欲じゃなく、大人になってから出合った2人の微妙な距離感。
だからぶっちゃけられた時に感動がデカいんだと思います。特に最後の方の最高だよ!!!!
オッサンとオネィサン万歳っっ!!!!!!!!!!
(うまく言えないのですが)フランキーとロビンってこういう人達なんだなぁ☆(・ω・●)と納得させられた作品です!!!)


…何を言っているんだろう私 (・ω・ ))(( ・ω・)ヨッパラッテイル ワケデハ アリマセン


朱香さん、ありがとうございました!!!!!!!!!!!

blue blue blue
#005
No reproduction or republication without written permission.